親知らずの抜歯・顎関節症

ありふれた治療だからこそ「安全性」を追求

親知らずの抜歯は、歯科医院ではありふれた治療の1つになります。
しかし、外科処置となりますので、実は簡単な処置ではありません。

親知らずの周りの組織には、神経や太い血管があるため、それらを傷つけてしまうと、一時的な麻痺や出血が生じるためです。

そのため当院では、通常の2次元レントゲンよりも詳細な撮影ができる「CT」撮影・診断を行っています。

下の画像をご覧ください。

「左」が2次元の画像、「右」がCT（3次元）の画像です。
どちらも同じ部位を撮影したものになります。

右の画像には「黒い影」がありますが、左の画像には「黒い影がない」と思います。
実は、黒い影の部分に問題が起きているのですが、2次元レントゲンではそれが分かりません。

分からないということは、その部分には問題がないと判断してしまいますので、後日、大きな問題になることがあります。

このような見落としを防ぐため、当院ではCT撮影・診断を徹底しています。

親知らずを「抜歯する基準」

「親知らず＝抜歯」
このようなイメージがあると思います。

しかし、親知らずは必ずしも抜歯しなければならないものではありません。

下記の場合は、抜歯のご提案をしますが、そうでない場合は抜歯されなくても良いと考えています。

• 親知らずが痛みや腫れを誘発している
• 親知らずのせいでブラッシングがしにくい
• 親知らずが他の歯を押してしまい歯並びが悪くなる原因となっている場合

上記に関しては、ご自身で判断されずに、一度ご相談にいらしてください。
しっかり診断したうえで、抜歯の有無の判断をさせて頂きます。

「難症例」に関して

親知らずの抜歯に関して、非常に対応が難しいケースがあります。
その場合は、外部の信頼できるクリニックをご紹介しております。

「顎関節症」の治療に関して

次の症状で悩まれていませんか？

• パートナーに歯ぎしりを指摘された
• 朝起きると、ひどく顎が疲れている
• 知覚過敏の症状がある（冷たいものがしみる等）
• 知らないうちに歯の一部が欠けた、折れた
• 不定愁訴（原因の分からない頭痛、肩こりがある）

この症状は顎関節症に起因することがあります。

顎関節症の治療に関して、当院では「スプリント」というものをご提案しています。マウスピース型の装置です。

基本的に「就寝時」に装着していただくことになるのですが、これを装着することで、歯・顎を安静に保ち、顎の筋肉を和らげる効果があり、顎関節症の症状が緩和されます。

スプリント作成の期間

2回の来院で作成できますが、その前に、虫歯や被せ物に問題がある場合は、その治療を優先させます。それらを先に治療しないと、お口にフィットするスプリントが作成できないためです。

費用

保険適用の3割負担（約5000円）で作ることができます。