口腔機能低下症|足利市の歯科医院
2024年5月22日
こんにちは。歯科医師の高橋です。
みなさん口腔機能低下症ってご存知ですか?
口腔機能低下症は食べる、話すなどお口の機能が衰えてしまっている状態のことです。
少し食べるのが遅くなってきた。
固いものが食べられなくなってきた。
パサパサしたものが食べづらくなった。
滑舌が少し悪くなってきた。
など些細な症状から口腔機能低下症は始まってきます。
この症状を放置しておくと、食事できるものはどんどん少なくなっていき、お話するのも億劫になってきます。
食事の偏りは全身の健康状態に悪影響を及ぼし、病気になりやすい弱い体に陥らせます。
お話をしなくなると精神状態に悪影響を及ぼし、引きこもりがちになり、いろいろなことにやる気が出なくなってきます。
この負のスパイラルの始まりが口腔機能低下症になります。
口腔機能低下症は正しい時期に正しい介入をすることで状態の回復や悪化しないようにできる疾患になりますが、この症状に気づくのが難しいのも特徴になります。
そのため、かかりつけ歯科医をもち専門職の目から定期的なチェックを受けることが早期発見・早期介入につながり、全身の健康にもつながります。
いつまでもなんでも美味しく食べ、笑ってお話ができるよう、かかりつけ歯科医を早くから見つけ、定期受診する習慣をつけていきましょう!!
歯茎の出血|足利市の歯科医院
2024年4月24日
こんにちは
歯科医師の熊澤です。
みなさん、歯を磨いた際に歯茎から出血したことはありますか?
私もたまに出血してしまっていますが、これはどういう状況でしょうか?
簡単に言うと歯茎に炎症が起きている状況です。
炎症により歯茎の腫れや出血が見られますが、これを歯肉炎と言います。
原因は歯と歯茎の境目の汚れ(プラーク)です。(全身的な疾患が理由の場合もあります)
歯肉炎を放置する、汚れを放置すると歯茎の腫れにとどまらず、歯を支える骨(歯槽骨)が吸収されていき、歯周炎という状態になります。
歯周炎は進行すると歯を支える骨が少なくなっていき、元に戻ることはありません。
そのため、歯周炎にならないように注意する必要があります。
みなさんは歯科医院に定期的に通院していますか?
痛みはないから大丈夫、特に気になるところはないから通わなくても良い、学生の頃の私も昔はそう思っていました。
口の中の状況は自分でも分からないものです。
何もないと思っている時こそ定期的な通院が大切になります。
おいしく食事をとるためにも歯を維持することはとても重要です。
一度歯科医院で診てもらってはいかがですか??
歯周病と食習慣|足利市で予防歯科
2024年2月19日
こんにちは。歯科医師の杉山です。
皆さんは歯周病が生活習慣病と言われているのはご存知ですか?
もちろん歯周病はお口の中の細菌が引き起こす感染症の一種であることは有名ですが、他にも全身の健康状態や、生活習慣にも関わってくる多因子疾患であるということが近年言われるようになってきました。
歯周病を生活習慣病であると考えた時にその予防として大事になってくるのが、”食習慣”です。
皆さんは歯周病予防のため、普段の食事を考えたことがありますか?
おそらく多くの方は「ない」と答えると思います。
「じゃあ実際にどんなものを食べたらいいの?」
今回はこの質問にお答えしようと思います。
これまでに歯周病と食に関する研究は数多く行われていて、様々な論文が出されています。
その中で歯周病予防において重要になる栄養素の、大事な作用としてよく挙げられるのが、”抗炎症作用”と”抗酸化作用”です。
歯周病は、そもそも原因となる細菌が引き起こす慢性炎症疾患であるため、その炎症を抑える”抗炎症作用”はもちろん大事になってきます。
一方で、”抗酸化作用”はどんな関係があるのかを簡単に説明すると、炎症が起こると活性酸素と呼ばれる悪い酸素がでてくるのですが、その悪い酸素は血管等に作用して歯茎だったり、歯の周りの組織を壊す原因になってしまいます。
“抗酸化作用”はその悪い酸素を取り除く作用のことです。
そういった作用を持つ食べ物は具体的にどんなものがあるかというと、
ビタミンC:天然の果物や野菜に多く含まれる。
n-3脂肪酸(DHA、EPA等):魚に多く含まれる。
フラボノイド(カテキン等):緑茶、紅茶、烏龍茶、玉ねぎ、ブルーベリー、赤ワインに多く含まれる。
カロテノイド(リコピン、βカロテン等):トマト、ニンジン、アスパラ、グレープフルーツ、スイカに多く含まれる。
他にも、低脂肪食、高繊維食、ビタミンDなども歯周病予防に良いとされています。
つまり、食べると良いものは”魚”、”お茶”、”果物”、”野菜”です!
結論としてはあまり面白いものではなかったかもしれませんが、詳しい説明をお聞きになりたい場合はいつでもお声がけください!
皆さんも食事からお口の中の健康を守っていきませんか?
子供の虫歯予防|足利市の小児歯科
2023年12月12日
こんにちは、歯科医師の宮城です。
みなさんは歯医者さんで虫歯の治療をしたことはありますか?
虫歯になると痛くて、腫れたりして、仕方なく歯医者さんに行くと麻酔が怖い、削る音が嫌!など歯医者さんが苦手な方って結構多いようです。
自分が嫌な思いをした分、お子さんにはそんな思いをして欲しくないですよね。
まずは虫歯を作らないために虫歯の予防をすることが大切です。
「感染の窓」という言葉、ご存知ですか?
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には虫歯菌はいませんが、生後19ヶ月から31ヶ月の間、つまり一歳半から2歳半くらいまでの間に歯が生えてきて虫歯の原因菌がお口の中に定着しやすい時期があります。
この時期を感染の窓と言います。
虫歯の菌はほとんど保護者からの垂直感染なので、保護者の方に虫歯が多いとお子さんも虫歯になりやすくなってしまいます。
保護者の方がお口の中の環境を良くして感染の窓に気をつけるとお子さんへの感染を防ぐことができるんです。
そのためには、保護者の方が定期検診に通って虫歯の早期発見早期治療を行い、お子さんも虫歯にならないうちに予防をしましょう!
歯医者さんでは虫歯の治療をするだけではなく、虫歯の予防をすることもできますし歯並びに関しても問題があれば治療を提案させていただくことができます。
大切な方の未来を守るためにも、歯科医院を受診してみましょう。
矯正治療を行わなかったら??|足利市で矯正治療
2023年4月24日
こんにちは。歯科医師の嶋崎です。
今回は矯正治療を考えている患者様によく質問される
矯正治療を行わない場合に起こりうることについてお話しします。
①むし歯や歯周病になりやすくなる。
歯並びがでこぼこしている部分の周りは歯磨きがしづらいため、汚れが残りやすくなります。
一度むし歯や歯周病になってしまうと、たとえ治療を行ったとしてもその部分はずっと磨きにくいままなので
再発のリスクが非常高いです。
治療を繰り返していくうちに、最終的に抜歯となってしまうこともあります。
②将来的に歯の根が割れてしまう可能性がある。
噛み合わせが悪かったり、歯並びがでこぼこしていると噛んだ時の力がうまく全体に伝わらず、
どこか一点に力が集中してしまうことがあります。
そういった歯は日々力がかかり続けているのでどこかのタイミングで突然根が割れてしまい、
抜歯になってしまうことがあります。
③顎の関節に負担
②の内容と似ていますが、噛み合わせが悪かったり、歯並びがでこぼこしていると
噛んだ時の力の不調和を顎の関節が補ってくれることが多いです。
場合によっては顎の関節から音が鳴るようになってしまったり、痛みが出るようになってしまうことがあります。
矯正治療を行わなった際には上記の3つ以外にも起こりうることはありますが、
今回は代表的な3つの内容についてお話しをさせていただきました。
歯並びが気になっている方や噛み合わせになんとなく不安がある方も遠慮なくご相談下さい。
一緒に綺麗な歯並びといつまでもご自分の歯でお食事を楽しめる歯並びを目指していきましょう!
舌苔|足利市で口臭予防
2022年6月3日
こんにちは、歯科医師の高橋です
みなさんは舌を磨いていますか?
歯の清掃をする方は多いと思いますが、舌のケアも一緒にしていますか?
舌を見たときに白くなっていたり、黄色くなっていたらそれが「舌苔」と呼ばれるものです。舌苔は細菌や微生物の塊でこれが口腔内で悪さをしています。
どんな悪さをしているかは以下の通りになります。
・口臭の原因になる。
口臭の原因のほとんどが口腔内に原因があると言われています。さらにその中でも舌の汚れは口臭の原因になりやすいと言われています。舌苔からは口臭の原因のガスの一つの揮発性硫黄化合物が産生されこれが口臭の原因になっています。
・味覚の障害
舌の表面には味を感じる味蕾と呼ばれる器官があります。舌苔がたまるとこの器官が機能しづらくなるため味覚障害を引き起こす可能性があります。
・誤嚥性肺炎
何かを飲み込んだときや唾液などが食道の方に行かずに気管や肺のほうに行ってしまうことがありますがこれを誤嚥と言います。免疫力の落ちている高齢者の方が誤嚥をしたときに口腔内に汚れが多いと、この汚れが原因で肺炎を引き起こすことがあります。これを誤嚥性肺炎といいます。この予防のためにも舌苔の除去はとても重要になります。
こんな悪さを行う舌苔ですがどうやってケアするのでしょうか?
ケア方法はとても簡単です。
今ではスーパーや薬局でも舌ブラシと呼ばれる舌用のケア用品が販売されています。
舌ブラシを歯ブラシの時に一緒い行うことで舌苔は簡単に除去できますのでみなさんもお試しください。