口臭について|足利の歯科医院
2024年6月20日
こんにちは。歯科医師の野口です。
今回は口臭とその治療法についてご紹介していきます。
皆さんの中には、
「自分の口の臭いが気になる」
「周りから口臭があると思われていないか」
「毎日歯ブラシしているはずなのに」
と不安に思っている方はいらっしゃいませんか。
口臭には、いくつかの要因が挙げられますが、患者さんの中で多いのが、「生理的な口臭」と「病的な口臭」になります。
生理的な口臭は、舌苔と呼ばれる舌の表面に付着する、食べカスや細菌、唾液の成分などで形成された白い苔状のものが主な原因となります。
この舌苔で産生されるガスが臭いの元となります。
この場合は、口腔清掃不良や唾液の分泌量の低下などが影響しているため、歯磨きやデンタルフロスなどの清掃補助器具を使用したり、主な口臭源である舌の清掃をしたりすることが重要になります。
また、舌の動きの低下にも影響されるため、固形物をしっかり咀嚼したり、たくさん会話をしたりして舌を動かすことも口臭予防には大切です。
ここで舌清掃のポイントです。
舌の清掃は、歯磨き前に1日に1回を目安に行うと効果的です。
その際には、専用の舌ブラシや柔らかい歯ブラシを奥から手前に掻き出すように動かしましょう。
この作業をペースト状の舌苔が取れなくなるまで10回程度行ってください。
薄く舌苔が残っているのは正常なものになりますので、必要以上にブラッシングしないように注意しましょう。
続いて、病的な口臭についてです。
病的な口臭には、虫歯や歯周病などの口腔由来のものと糖尿病などの全身由来のものがありますが、ほとんどは前者の歯周病由来の口臭となります。
歯周病の原因となる歯垢、プラークと呼ばれる細菌の塊が産生するガスが口臭の元となります。
口臭対策には、日頃の口腔清掃はもちろんですが、歯科医院で行う歯周治療がとても重要です。
歯周病は、普段の歯磨きでは治らない病気です。
また、自覚症状がないまま進行していきますので、一度近くの歯医者さんを受診することをお勧めします。
当院では、口臭測定器を使って口臭の原因を解明するとともに、患者様一人ひとりに合わせた治療をご提案させていただいております。
少しでも口臭が気になる方は、お気軽にご相談ください。