酸蝕症|足利市の歯科医院
2022年11月9日
こんにちは、歯科医師の高橋です。
みなさん酸蝕症という言葉を聞いたことがありますか?
酸蝕症とは歯が酸によって溶けてしまう症状のことを言います。
ではどういったものが原因で酸蝕症が生じでいるのでしょうか?
酸蝕症の原因には外因性と内因性の二つがあります。
外因性とは食事や飲み物など摂取するものが原因で生じるもので、酸っぱい果物(オレンジやグレープフルーツなど)や炭酸飲料、酢、ワインなど酸性が強いものの摂取が挙げられます。
外因性の酸蝕症は、このほか塩酸や硫酸、硝酸など酸性のガスが発生する工場で働く方々、ワインの試飲をされているワインティスターの方々などにもみられます。
内因性とは主に体内から口のなかに酸が出てくることによるものをいい、胃食道逆流症や摂食障害(過食症・拒食症)、アルコール依存症などが指摘されています。
このように酸蝕症は毎日の食事が原因で生じてしまう場合もあります。
そのため酸蝕症にならないよう
①酸性の飲食物を口にした後は水で口をゆすぐ
②酸性飲食物をだらだら食べたり飲んだりしない
③寝る前には酸性の飲食物を控える
といった対策が必要です。
対策を行わないと酸蝕症の影響で
1.歯の色が変わる
2.知覚過敏
歯を保護している歯の表面のエナメル質が酸により溶けることで、その下にある象牙質が露出し、知覚過敏の症状を引き起こします。
3.歯がが丸みを帯びる
歯の先端は、最も酸蝕が起こりやすく溶けて歯が丸くなります。
などの症状がでてきます。
まだこのような症状がない方は酸蝕症にならないように先ほど挙げた対策を行いましょう。
また、酸蝕症の影響が歯に出ている方は歯医者さんに行ってみてもらうようにしましょう。