その歯並び、大丈夫?知らないと怖い悪いかみ合わせの影響
2024年12月24日
こんにちは。歯科医師の杉山です。
皆さん、「悪い歯ならび、悪いかみ合わせ」があなたの健康にどれほど深刻な影響を及ぼすか、ご存知でしょうか?
歯並びやかみ合わせが悪い状態を放置していると、見た目だけでなく、歯そのものや体全体の健康にまで大きな悪影響を与える可能性があります。
今回は、かみ合わせの良し悪しが私たちの健康にどう関係しているのか、そしてそれを改善する矯正治療の重要性についてお話しします。
〈良いかみ合わせとは?〉
理想的なかみ合わせは「1歯対2歯咬合」と呼ばれ、上下の歯がしっかりと接触して、かむ力がバランスよく分散される状態です。
このようなかみ合わせでは、歯や顎に過度な負担がかかることなく、長期間健康な状態を保つことができます。
また、左右に顎を動かした際に前から3番目の歯(犬歯)が軽く接触し、奥歯がわずかに離れる「犬歯誘導」があると、さらに顎関節や歯への負担が軽減されます。
この状態を維持できれば、歯を長持ちさせるだけでなく、顎や顔全体の健康にもつながります。
〈悪いかみ合わせがもたらす深刻なトラブル〉
一方、悪いかみ合わせを放置すると、知らないうちに歯や顎にダメージが蓄積され、さまざまな問題が起こります。以下のようなトラブルに心当たりはありませんか?
・歯が欠けたり亀裂が入る
かむ力が特定の歯に集中するため、歯が割れたり、亀裂からむし歯が進行することがあります。
・歯が揺れてかめなくなる
歯が動揺し、かむ力が弱まることで、硬い食べ物がかみにくくなるだけでなく、日常の食事が不自由になることも。
・歯ぐきや骨が下がる
歯を支える骨が減り、歯ぐきが一緒に下がることで、笑った時に老けた印象を与えてしまうことがあります。
・顎関節へのダメージ
悪いかみ合わせは顎の動きに負担をかけ、顎関節症や顎の痛みを引き起こすことがあります。
これらの問題は、かみ合わせが悪いままだと少しずつ進行し、ある日突然目に見える形で現れることが多いのです。
「気づいた時には手遅れだった」というケースを少しでも防ぐためには、早めの対策が必要です。
〈矯正治療で未来の健康を守る〉
悪い歯並びやかみ合わせを改善するには、矯正治療が有効です。
矯正治療によって歯並びが整うと、かむ力のバランスが良くなり、歯や顎への負担を軽減できます。
また、歯がきれいに並ぶことで、歯みがきがしやすくなり、むし歯や歯周病のリスクも下がります。
当院では、多くの症例をもとに患者様一人ひとりに合った治療計画をご提案しています。
また、最新の設備を活用し、治療前にスキャンデータを使ったわかりやすい説明を行っています。
気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
〈気づかないうちに進む「かみ合わせ」の問題〉
悪いかみ合わせや歯並びの問題は、一見すると小さなことのように思えるかもしれません。
しかし、それを放置すると歯や顎だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。
一生使う大切な歯を守るために、今の状態を一度チェックしてみませんか?
お口の健康を守るために、私たちと一緒に最適な治療を考えていきましょう。
皆様のご来院を心よりお待ちしております。